私は元々、日本のフランチャイズには否定的な考えをもっていました。
FCは虚業で、真っ当な商売なら、直営店でやるべきだと。
そんな折、弊社の食材のほとんどを納入されていた業者様から「一番カルビ」の事業をやりたい、というお話しがありました。
この業者様ならば、私共の商売の実績は元より、食材の納入価格から弊社の企業体質まですべて知っている訳だから私達は虚業にはなりえないと思い、FCという形式でパートナーを組むことにしました。
FCをやる以上は虚業にはしない。
どこよりも「清く正しいフランチャイザー」を目指そうと。
「儲かることは大前提」、「教育の充実」、「徹底した情報開示」を心がけてきました。
ところがある時ふと思ったのです。
それだけでは全然足りない、と。
『 FCで最も重要なのはフランチャイジーの声に速く答えること、つまり、「クイックレスポンス」が重要 』だと気づいたのです。
弊社のように「Smile &Sexy」という経営理念で、自分の意見をバンバン言い合うことがかっこいい、という社風を持っていても、本部の商品開発やメニュー開発に対して、直営店からは、批判の意見や改善提案はほとんど出てこない。ところがフランチャイジーからは、即座にクレーム、改善提案、いろんな意見が上がってくる。
これが商売の本質なんだと気づいたのです。
現場からの意見がなくなれば、直営であろうがFCであろうが商売の根幹が崩れてしまうと。
だから、これからはフランチャイジーさん中心の会社をつくろうと。
そして、本当の意味での「清く正しいフランチャイザー」になろうと、決心したのです。